洗濯機がカビ臭いときは、まずドラム式のドアパッキンの折り返しや、洗剤ケース、糸くず・排水フィルターなど、汚れがたまりやすい場所を確認します。見える汚れを機種の取扱説明書に沿って掃除したあと、必要に応じて洗濯槽クリーナーを使った槽洗浄を行いましょう。
ただし、下水のような臭いや焦げ臭、購入直後のゴム・樹脂のような臭いは、カビとは原因が異なる場合があります。まず臭いの種類と出どころを確認することが大切です。
洗濯機がカビ臭いときに最初に確認する場所
臭いがする場所やタイミングを確認すると、掃除すべき場所を絞り込みやすくなります。洗濯槽だけでなく、ドラム式のドアパッキン、洗剤ケース、各種フィルター、排水まわりも確認しましょう。

※画像はイメージです
| 臭いの状況 | 確認する場所 | 最初にすること |
|---|---|---|
| 洗濯槽の中がカビ臭い | 洗濯槽、糸くずフィルター、洗剤ケース | 目に見える糸くずや洗剤残りを確認し、槽洗浄を検討する |
| ドラム式のドア付近が臭う | ドアパッキンの折り返し部分 | 水分や糸くずが残っていないか確認する |
| 洗濯機の周辺が下水臭い | 排水口、排水フィルター、排水トラップ | 排水まわりの汚れや詰まりを確認する |
| 購入直後や乾燥後にゴム・樹脂のような臭いがする | 洗濯機本体の部品 | カビ臭と決めつけず、取扱説明書やメーカーの案内を確認する |
メーカーの案内でも、カビ臭・下水臭・ゴムや樹脂の臭いは分けて扱われています。臭いが洗濯機の中からするのか、排水口の周辺からするのかも確認しましょう。パナソニックの臭い別の確認方法も参考になります。
洗濯槽・ドアパッキン・洗剤ケースを順番に確認する
洗濯槽の内側に汚れが見えなくても、槽の外側や底面など、普段は確認しにくい場所に汚れが蓄積していることがあります。洗濯槽からカビ臭がする場合は、洗濯槽クリーナーを使った槽洗浄が対処方法のひとつです。 臭いが気になる場合は、洗濯槽の臭いの原因で手順を確認できます。
ドラム式では、ドアパッキンの折り返し部分に水分や糸くず、髪の毛などが残ることがあります。折り返し部分を無理に引っ張らず、手の届く範囲を確認してください。パナソニックでは、窓パッキングの周囲や裏側を柔らかい布で拭く方法を案内しています。
あわせて、洗剤ケースや自動投入タンク、糸くずフィルター、乾燥フィルター、排水フィルターに洗剤・柔軟剤の残りや糸くずがたまっていないか確認します。部品の形状や取り外し方、水洗いの可否は機種によって異なるため、掃除前に取扱説明書を確認しましょう。
洗濯機がカビ臭くなる主な原因
カビ臭は、衣類から出た皮脂や汚れ、洗剤・柔軟剤の残り、水分などが洗濯機内部に残ることで発生しやすくなります。ただし、すべての臭いがカビによるものではありません。
洗剤カスや衣類の汚れ、水分が機内に残る
洗剤や柔軟剤を多く入れすぎたり、衣類の汚れが洗濯機内部に残ったりすると、臭いの原因になることがあります。日立も、洗濯機内の汚れや洗剤カス、ほこりの蓄積をカビ臭の原因候補として挙げています。日立の「洗濯機本体がカビくさい」場合の案内では、槽洗浄やフィルターのお手入れが紹介されています。
また、洗濯後の衣類を長時間入れたままにしたり、ドアパッキンや洗剤ケースに水分や汚れが残ったりすると、臭いが気になることがあります。洗濯が終わったら衣類を取り出し、手の届く範囲に汚れや水分が残っていないか確認しましょう。
見えない槽の外側に汚れがたまっている
洗濯槽の内側がきれいに見えても、槽の外側や底面など、目視できない部分に汚れが蓄積している場合があります。見える場所を掃除してもカビ臭が続く場合は、取扱説明書に沿って槽洗浄を行います。
内部の汚れが気になっても、自己判断で洗濯槽を分解して掃除するのは避けてください。
下水臭やゴム・樹脂の臭いはカビ以外が原因の場合もある
洗濯機の周辺で下水のような臭いがする場合は、排水口や排水トラップが関係している可能性があります。また、購入直後に感じるゴムや樹脂の臭いは、カビ臭とは別のケースがあります。 臭いが気になる場合は、ドラム式洗濯機で衣類が臭う原因も参考になります。
東芝も、カビ臭・下水臭・購入直後の臭いを分けて案内しています。東芝ライフスタイルの臭いに関するFAQで、臭いごとの確認先を確認できます。
洗濯機のカビ臭を取る掃除方法
カビ臭が気になるときは、いきなり洗浄剤を入れるのではなく、まず目で見える汚れを掃除し、その後に洗濯槽を洗浄する順番で進めます。洗浄剤の種類や槽洗浄コースの使い方は機種によって異なるため、洗濯機と洗浄剤の説明書を確認してください。
- 衣類をすべて取り出す
洗濯槽を空にし、ドアパッキン、洗剤ケース、自動投入タンク、各フィルターなどに汚れがないか確認します。フィルターを外す場合や作業前に電源を切る必要がある場合は、取扱説明書の手順に従ってください。 - 手の届く汚れを取り除く
ドラム式のドアパッキンは、折り返し部分に付着した水分や糸くずを柔らかい布で拭き取ります。洗剤ケースやフィルターは、取り外し可能か、水洗いできるかを説明書で確認してから掃除します。パッキンを強く引っ張ったり、硬い道具で削ったりしないでください。 - 取扱説明書に従って槽洗浄を行う
衣類を入れず、使用可能とされている洗濯槽クリーナーを使います。槽洗浄コースの指定がある場合はそのコースを選び、洗浄剤の量、投入するタイミング、運転時間は表示どおりにしてください。他機種の方法をそのまま当てはめないことが大切です。 - 臭いが残る場合は排水まわりを確認する
槽洗浄や見える場所の掃除をしても臭いが続く場合は、排水口、排水フィルター、排水トラップも確認します。洗濯機を動かしたり排水ホースを外したりする必要がある場合は、説明書に記載された安全な方法を確認してください。
洗浄剤を使用する場合は、製品表示に従って換気し、衣類を入れずに運転します。塩素系製品と酸性タイプの製品を混ぜると有毒なガスが発生する危険があります。詳しい使用方法や注意点は、パナソニックの洗濯槽クリーナーの使用方法と注意点も確認してください。
ここまで掃除しても原因が分からない、または臭いが改善しない場合は、無理に分解せず販売店やメーカーの修理相談窓口に問い合わせましょう。 臭いが気になる場合は、洗濯物の生乾き臭への対処で手順を確認できます。
ドラム式と縦型で確認する場所は異なる
基本的な対処の流れは同じですが、ドラム式と縦型では汚れがたまりやすい場所やフィルターの位置が異なります。実際の掃除方法は、お使いの機種の取扱説明書を優先してください。
| タイプ | 特に確認したい場所 | 注意点 |
|---|---|---|
| ドラム式 | ドアパッキン、排水フィルター、乾燥フィルター | パッキンの折り返しに水分や糸くずが残りやすい。フィルターの外し方は機種ごとに確認する |
| 縦型 | 糸くずフィルター、洗剤投入口、自動投入タンク周辺 | 部品の外し方や水洗いの可否を確認し、無理に外さない |
槽の外側など、手が届かない部分が臭いの原因と考えられる場合でも、自分で洗濯機を分解するのは避けましょう。槽洗浄コースがある場合は説明書どおりに使用し、それでも改善しない場合はメーカーや修理窓口に相談してください。 洗剤・漂白剤の扱いについては、洗濯機に柔軟剤が残る原因も参考になります。
カビ臭対策で避けたい掃除方法
臭いを早く消そうとして洗浄剤の量や時間を増やしたり、洗濯機用ではない薬剤を使用したりすると、事故や故障につながるおそれがあります。次の方法は避けてください。
- 塩素系製品と酸性タイプの製品を混ぜる
塩素系の洗濯槽クリーナーや漂白剤を使用するときは、酸性タイプの製品と一緒に使わないでください。洗浄剤を同時に投入したり、先に使用した薬剤が残った状態で別の薬剤を使用したりすることも避け、製品表示に従います。 - 洗濯機用ではないカビ取り剤を使う
浴室用など別の場所向けのカビ取り剤が洗濯機に使用できるとは限りません。洗濯槽やパッキンに使用できる表示がない製品は使わず、洗濯機メーカーが案内する洗浄剤を選びましょう。 - パッキンを強くこする、硬い道具で削る
金属製のヘラや硬いブラシでこすると、傷や変形につながるおそれがあります。まずは柔らかい布で拭き、落ちにくい場合は取扱説明書やメーカー窓口の案内を確認してください。 - 洗浄剤の量や放置時間を独自に増やす
洗浄剤を多く入れたり、指定時間を超えて放置したりしても、臭いが確実に取れるとは限りません。故障や薬剤残留を避けるため、製品表示と取扱説明書の量・手順・時間を守ってください。
洗濯機のカビ臭を予防する日常のお手入れ
カビ臭を繰り返さないためには、洗剤や衣類の汚れ、水分を機内にためにくくすることが重要です。特別な掃除だけでなく、普段の使い方も見直しましょう。
- 洗濯が終わったら衣類を早めに取り出す
洗濯後の衣類を洗濯槽に長時間入れたままにせず、運転終了後はできるだけ早めに取り出します。ドアやふたを開けておく場合は取扱説明書に従い、子どもやペットが入らないよう配慮してください。 - 洗剤と柔軟剤は適量を使う
洗剤や柔軟剤は、多く入れればよいわけではありません。洗濯物の量や製品表示に合わせて計量し、自動投入機能がある場合は設定量も確認します。 - パッキン・フィルター・洗剤ケースに汚れをためない
ドラム式のパッキンは、水分や糸くずが残っていないか確認します。フィルターや洗剤ケースも、汚れが見つかったら機種の説明書に沿って手入れしてください。 - 槽洗浄は機種ごとの推奨タイミングで行う
槽洗浄に適した間隔や使用する洗浄剤は、機種や製品によって異なります。取扱説明書や操作パネルのお知らせを確認し、必要なタイミングで槽洗浄を行いましょう。
洗濯機のカビ臭に関するよくある質問
洗濯機が臭いときは、必ずカビが原因ですか?
必ずしもカビとは限りません。カビ臭のほか、排水口からの下水臭や、購入直後のゴム・樹脂の臭いなども考えられます。臭いがする場所や発生するタイミングを確認し、原因に合った場所を掃除してください。
洗濯槽の掃除に塩素系漂白剤を使ってもよいですか?
機種によって使用できる洗浄剤や手順が異なります。洗濯機の取扱説明書と製品表示で使用可能か確認してください。塩素系製品と酸性タイプの製品は絶対に混ぜないでください。
ゴムパッキンの黒ずみや臭いが掃除後も残るときはどうすればよいですか?
パッキンを強くこすったり削ったりせず、取扱説明書に記載された方法で手入れしてください。臭いが続く、汚れが繰り返し出る、パッキンに傷や変形がある場合は、メーカーや販売店に点検を相談しましょう。
まとめ|洗濯機がカビ臭いときは臭いの出どころから掃除する
洗濯機がカビ臭いときは、まずドアパッキン、洗剤ケース、フィルターなど、手の届く場所に汚れや水分が残っていないか確認します。そのうえで、取扱説明書に合った洗濯槽クリーナーや槽洗浄コースを使用しましょう。
下水臭や購入直後のゴム・樹脂の臭い、焦げ臭などはカビとは原因が異なる場合があります。洗浄剤は表示どおりに使用し、複数の薬剤を混ぜたり、洗濯機を自己判断で分解したりしないことが大切です。掃除しても臭いが続く場合は、メーカーや修理窓口に相談してください。



コメント