雨で濡れたり、洗ったりしたスニーカーがなかなか乾かず、「明日までに乾かしたい」「生乾きの臭いや型崩れが心配」と困っていませんか。
スニーカーを早く乾かすには、靴ひもと取り外せる中敷きを外し、タオルや白い紙で水分を吸い取ってから、風通しのよい日陰で乾かすのが基本です。扇風機やサーキュレーターで靴の内部に風を通すと、乾燥を促せます。
ただし、ドライヤーの温風やストーブなどで急激に乾かすと、素材の変形や接着部分の劣化につながるおそれがあります。
この記事では、スニーカーをできるだけ早く乾かす具体的な手順、素材別の注意点、翌朝までに乾かしたい場合の対処法を解説します。
スニーカーを乾かす前に確認すること
スニーカーを乾かすときは、最初に濡れ具合と素材を確認しましょう。雨で表面だけ濡れた場合と、水洗いして内部まで濡れた場合では、必要な乾燥時間や対処が異なります。
濡れ具合と素材を確認する
まずは次の3点を確認してください。
- 濡れ具合:表面だけ湿っているのか、靴の中まで水が入っているのか
- 素材:メッシュ・キャンバス・合成皮革・天然皮革・スエードなど、どの素材が使われているか
- 靴の構造:靴ひもや中敷きを取り外せるか
水洗いしたスニーカーは、十分にすすいでから水を切ります。内部に水がたまっている場合は、無理にねじったり折り曲げたりせず、靴を傾けて水を落としましょう。
また、靴ひもを外して履き口を広げると、内部に風が通りやすくなります。取り外せる中敷きは別に乾燥させますが、接着されているものを無理にはがしてはいけません。
アシックス公式のシューズのお手入れ方法でも、水分を吸い取って形を整え、風通しのよい日陰で乾燥させる方法が案内されています。
スニーカーが乾きにくい原因
スニーカーがなかなか乾かないのは、内部に水分が残っていたり、湿った空気が靴の中にこもっていたりするためです。特に、つま先や中敷きの下は外側から乾燥状態を確認しにくい場所です。
よくある状態と対処方法を整理すると、次のようになります。
| 乾きにくい状態 | 主な原因 | 対処方法 |
|---|---|---|
| 表面だけ乾いている | 内部に水分が残っている | 内側を吸水して送風する |
| つま先が湿っている | 奥まで風が届かない | 履き口を広げて風向きを調整する |
| 全体が乾かない | 水分量が多い・湿度が高い | 吸水を繰り返し、通気を改善する |
| 中敷きだけ湿っている | 靴の中に入れたままになっている | 取り外せる場合は別々に乾かす |
例えば、洗ったスニーカーを玄関にそのまま置いておくと、履き口が狭いままで内部に風が届きにくくなります。
一方、靴ひもを外して履き口を広げ、湿気が逃げやすい場所に置くだけでも乾燥環境は改善します。
乾かないときは、乾燥時間を延ばす前に「水分が残っている場所」と「風が通っているか」を確認することが大切です。
スニーカーを早く乾かす正しい手順
スニーカーを早く乾かすには、残っている水分をできるだけ減らしてから、靴の内部へ風を通します。高温で一気に乾燥させるのではなく、吸水と送風を組み合わせる方法です。 乾かし方については、雨で濡れた靴の乾かし方で手順や判断のポイントを確認できます。
タオル・白い紙・扇風機を使った乾燥手順
準備するものは、乾いたタオル、無地の白い紙またはキッチンペーパー、扇風機やサーキュレーターです。

※画像はイメージです
- 靴ひもと中敷きを外す
靴ひもをほどいて取り外し、履き口を広げます。中敷きが取り外せる場合は外し、それぞれ別に乾燥させます。 - 靴の水分を軽く切る
水がたまっている場合は靴を傾けて落とします。強くねじったり、無理に絞ったりしないようにしましょう。 - タオルで表面と内部の水分を吸い取る
乾いたタオルで靴全体を優しく押さえます。つま先の内側、かかと、履き口、シュータン(足の甲を覆う部分)なども確認してください。 - 白い紙を軽く詰めて吸水する
キッチンペーパーや無地の白い紙をふんわり丸め、靴の中に入れます。形を整えながら内部の水分を吸わせましょう。 - 湿った紙を交換する
紙が水分を吸って湿ったら、新しいものと交換します。濡れた紙を長時間入れたままにしないことがポイントです。 - 履き口を広げて風を通す
ある程度吸水できたら紙を取り出し、扇風機やサーキュレーターの室温の風を靴内部に向けます。風通しのよい日陰で乾かしましょう。 - 内部まで乾いたか確認する
表面だけでなく、つま先・かかと・中敷きの裏側などに湿り気が残っていないか確認します。まだ湿っている場合は乾燥を続けてください。
特に重要なのは、紙で水分を吸い取ったあと、紙を外して内部に風を通すことです。紙を詰めたままだと、履き口から奥への空気の流れを妨げる場合があります。
東京電力エナジーパートナーが公開しているスニーカーの乾かし方に関する専門家の解説でも、タオルによる吸水、紙の交換、扇風機やサーキュレーターによる送風が紹介されています。

※画像はイメージです
翌朝までに乾かしたい場合の優先順位
雨で濡れたスニーカーを翌朝も履きたい場合は、乾燥を始めるまでの時間をできるだけ短くすることが重要です。
時間が限られているときは、次の順番で対処してください。
- 帰宅後すぐに靴ひもと中敷きを外す
- 乾いたタオルで内側までしっかり吸水する
- 白い紙を詰め、湿ったら交換する
- 紙を取り出して扇風機で内部に風を通す
- 翌朝、内部の湿り気を確認する
室内の湿度が高い場合は、除湿機などで部屋の湿度を下げることも選択肢になります。ただし、靴の素材や除湿機の使用条件を確認してください。
一晩で必ず乾くとは限りません。水洗いして全体が濡れたスニーカーや、厚みのある素材の靴では、乾燥にさらに時間がかかる場合があります。 あわせて、スニーカーの正しい洗い方も参考にしてください。
翌朝になってもつま先や中敷きが湿っている場合は、無理に履かず、別の靴を使うことをおすすめします。
素材・状況別に変わるスニーカーの乾かし方
スニーカーは素材によって水分への強さや熱の影響が異なります。メッシュや布製のスニーカーと、天然皮革やスエードを使用したスニーカーでは、同じ方法が適しているとは限りません。
メッシュ・キャンバス・レザーなど素材別の注意点
代表的な素材の乾燥方法と注意点をまとめました。
| 素材 | 基本の乾燥方法 | 注意点 |
|---|---|---|
| メッシュ | タオルで吸水し、風通しのよい日陰で乾かす | 高温による変形を避ける |
| キャンバス | 水分を吸い取り、形を整えて陰干しする | 色落ち・色移りに注意 |
| 合成皮革 | 表面の水分を拭き、陰干しする | 熱や強い摩擦を避ける |
| 天然皮革 | 乾いた布などで水分を吸い取り、ゆっくり陰干しする | 水洗いや急激な乾燥を避ける |
| スエード | 水分を優しく吸い取り、風通しのよい日陰で乾かす | 濡れた状態で強くこすらない |
メッシュやキャンバス素材でも、靴底や補強部分に接着剤が使われていることがあります。そのため、布製だからといって高温で乾かしてよいわけではありません。 乾かし方については、靴をドライヤーで乾かす際の注意点で手順や判断のポイントを確認できます。
天然皮革は水に弱い場合があり、濡れた状態から急激に乾燥させると、硬化や変形につながるおそれがあります。
スエードなどの起毛素材は、濡れた状態で強くこすると毛並みや風合いが変わることがあります。乾燥後に必要な手入れを行う場合も、素材に適したブラシや専用品を使いましょう。
また、複数の素材を組み合わせたスニーカーでは、特に傷みやすい素材に合わせて乾燥方法を選んでください。
雨の日・冬場や乾燥機を使う場合
雨の日や冬場は、気温や湿度、室内の通気状況によって乾燥が進みにくいことがあります。
その場合は、風通しの悪い玄関に置きっぱなしにするのではなく、室内の風が通る場所に移動させ、扇風機などで送風します。
除湿機を使用する場合は、機器の取扱説明書を確認してください。例えば、パナソニックの除湿機のモード別の使い方では、革製品の乾燥を禁止する注意事項が案内されています。
また、靴専用乾燥機や布団乾燥機の靴乾燥機能を使う場合も、靴の素材と機器の両方が対応していることを確認する必要があります。
スニーカー専用の乾燥機だからといって、すべてのスニーカーに使用できるわけではありません。天然皮革、スエード、装飾のある靴などは特に注意してください。 あわせて、洗った後の白スニーカーの黄ばみも参考にしてください。
型崩れや劣化につながるNGな乾かし方
早く乾かしたいからといって、強い熱を加えるのは避けましょう。スニーカーには布や革だけでなく、接着剤やクッション材なども使われており、高温によって傷むおそれがあります。
ドライヤーの温風・直射日光・衣類乾燥機は避ける
特に注意したい乾燥方法は次のとおりです。
- ドライヤーの温風:素材が変形したり、接着部分が傷んだりする可能性がある
- ストーブやヒーターの近く:局所的に高温となり、変形や変質につながるおそれがある
- 直射日光に長時間当てる:素材によっては色あせや劣化が起こる可能性がある
- 衣類用乾燥機にそのまま入れる:熱や回転による衝撃で靴が傷むおそれがある
メーカーが指定した乾燥方法がある場合は、その指示を優先してください。
また、新聞紙を使って水分を吸い取る方法にも注意が必要です。
新聞紙は吸水に利用できますが、印刷されたインクが靴の内側に移る可能性があります。特に白いスニーカーや淡い色の中敷きには、キッチンペーパーや無地の白い紙を優先しましょう。
紙を詰める際も、靴の形が変わるほど押し込まないことが大切です。つま先まで無理に詰め込まず、自然な形を維持できる程度にとどめてください。
スニーカーの生乾き臭と湿気を防ぐ習慣
スニーカーは乾燥させたあとも、湿気をため込まないことが大切です。靴の中に湿気が残った状態が続くと、不快な臭いやカビが発生しやすい環境になる場合があります。
履く前に乾燥状態をチェックする
乾燥が終わったと思っても、すぐに中敷きを戻す前に、次の箇所を確認しましょう。
- つま先の奥に湿り気が残っていないか
- かかとの内側が湿っていないか
- 中敷きの表面と裏面が乾いているか
- シュータンや履き口が湿っていないか
- 靴ひもが十分に乾いているか
手で触れて湿り気を感じる場合は、もう少し乾燥を続けます。表面が乾いているだけで内部まで完全に乾いているとは限らないため、急いで中敷きを戻さないようにしましょう。
同じスニーカーを毎日履き続けない
普段から湿気をためないためには、次の習慣が役立ちます。
- 履いたあとはすぐに密閉された靴箱へしまわない
- 風通しのよい場所で靴の内部を乾燥させる
- 可能なら2足以上を交互に履く
- 雨で濡れた場合は帰宅後できるだけ早く水分を取る
- 中敷きの汚れや湿気も定期的に確認する
特に汗をかきやすい季節は、雨で濡れていなくても靴内部に湿気が残ることがあります。帰宅後は靴ひもを緩め、内部に空気が入るようにしておくとよいでしょう。
なお、スニーカーを十分に乾かしても臭いが残る場合は、湿気だけでなく、内部の汚れなどが関係している可能性があります。
その場合は乾燥を繰り返すだけでなく、素材に合った洗浄や消臭方法を検討してください。
スニーカーの乾かし方に関するよくある質問
スニーカーの乾燥時間や、翌朝までに乾かしたい場合など、よくある疑問をまとめました。
Q1. スニーカーは何時間くらいで乾きますか?
スニーカーが乾くまでの時間は、素材、濡れ具合、気温、湿度、風量などによって異なります。雨で表面が少し濡れただけの場合と、水洗いして内部まで濡れた場合では、必要な時間も変わります。何時間で必ず乾くとはいえないため、表面だけでなく、つま先や中敷きまで乾いているかを確認しましょう。
Q2. スニーカーを一晩で乾かすことはできますか?
濡れ具合や素材、乾燥環境によっては一晩で乾く場合もあります。時間がないときは、タオルで水分を吸い取り、白い紙を適宜交換してから、扇風機などで靴内部に風を通しましょう。ただし、一晩での完全乾燥は保証できません。翌朝も湿っている場合は、別の靴を使用してください。
Q3. スニーカーを乾かしても臭いが残る場合はどうすればよいですか?
乾燥後も臭いが残る場合は、靴の内部や中敷きに汚れが残っている可能性があります。まずは内部まで乾いているかを確認し、必要に応じて素材に合った洗浄や消臭を行いましょう。臭いの原因によって対処方法は異なるため、乾燥だけで必ず臭いが取れるわけではありません。
まとめ|スニーカーは水分を取って風通しのよい日陰で乾かそう
スニーカーを早く乾かすには、最初にできるだけ水分を取り除き、靴の内部に風を通すことが大切です。
- 靴ひもと取り外せる中敷きを外す
- タオルと白い紙で水分を吸い取る
- 紙が湿ったら交換する
- 扇風機などの室温の風を内部に通す
- 風通しのよい日陰で形を整えて乾かす
- 内部まで乾いてから履く
ドライヤーの温風やストーブなどによる強制乾燥は、型崩れや劣化につながるおそれがあります。
翌朝までに乾かしたい場合も、強い熱に頼るのではなく、吸水と送風を優先しましょう。素材ごとの注意点を守りながら、つま先や中敷きまでしっかり乾燥させることが、スニーカーを清潔に長く使うための基本です。



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