洗濯した服に色移りを見つけたら、まず乾燥機やアイロンを使わず、衣類の洗濯表示を確認して早めに洗い直すのが基本です。特にまだ濡れている段階なら、色移りが改善する可能性があります。
すでに乾いた後でも対処できる場合はありますが、白い服だからといって塩素系漂白剤を使えるとは限りません。素材や洗濯表示、使用する漂白剤の注意事項を確認して、衣類に合った方法を選ぶ必要があります。
この記事では、洗濯で服に色移りしたときの落とし方を、乾く前・乾いた後、白い服・色柄物などのケースに分けて解説します。

※ 画像はイメージです
洗濯で色移りしたら最初に確認する3つのこと
色移りを見つけても、すぐに漂白剤を使うのは避けましょう。まず「まだ濡れているか」「家庭で洗える衣類か」「漂白剤を使えるか」の順で確認します。
まだ濡れているか・すでに乾いているか確認する
洗濯が終わった直後に色移りへ気付いた場合は、そのまま乾かさないことが重要です。
ライオンは、濃色衣類から白い衣類へ染料が移った事例について、移染した直後に乾燥させず洗濯し直すと回復する場合があると案内しています。
まだ濡れているなら、色を移した可能性がある濃色衣類と分け、洗濯表示を確認して早めに対処しましょう。
洗濯表示の「家庭洗濯」と「漂白」を確認する
次に確認したいのが、服についている洗濯表示です。特に、家庭で水洗いできるか、漂白剤を使用できるかを確認します。
消費者庁の衣類の取扱表示では、漂白について次の3種類が示されています。
| 漂白表示 | 意味 | 色移り対処 |
|---|---|---|
| 三角形 | 塩素系・酸素系とも使用可能 | 製品表示も確認する |
| 三角形に斜線 | 酸素系のみ使用可能 | 塩素系は使わない |
| 三角形に× | 漂白剤使用不可 | 漂白しない |
衣類側で使用できても、素材や装飾によって使用する製品に制限がある場合があります。衣類と漂白剤、両方の表示を確認してください。

※ 画像はイメージです
色移り・色落ち・脱色を見分ける
洗濯後の変色が、すべて「色移り」とは限りません。別の衣類から出た染料が付着したものは色移りですが、衣類そのものの色が薄くなった場合は色落ちや脱色の可能性があります。
| 状態 | 考えられる原因 | 判断の目安 |
|---|---|---|
| 別の色が付いた | 色移り | 濃色衣類と一緒に洗った |
| 服全体が薄くなった | 色落ち・退色 | 元の染料が抜けている可能性 |
| 一部分だけ色が抜けた | 脱色 | 漂白剤などの影響も考えられる |
元の染料自体が失われた脱色は、付着した染料を落とす「色移り」とは対処の考え方が異なります。
なぜ洗濯すると服に色移りするのか
洗濯中に濃色衣類から染料が流れ出し、その染料が別の衣類へ付着すると色移りが起こります。白や淡い色の服では、わずかな移染でも目立ちやすくなります。
濃い色の服から落ちた染料が別の衣類に付着する
ライオンでは、白いワイシャツとジーンズを一緒に洗った事例について、洗濯液中にジーンズなどの濃色衣類から落ちた染料が白い衣類へ染着することで変色すると説明しています。
デニム、藍染めなどの濃色衣類を初めて洗う場合や、色落ちしやすい衣類は特に注意が必要です。
白い服や淡色の服は色移りが目立ちやすい
白いTシャツやワイシャツ、淡色のタオルなどは、青や赤、黒などの染料が少量付着しただけでも変色が目立ちます。
一方で「白い服だから強い漂白剤で落とせばよい」と判断するのは避けてください。白色かどうかだけでは、使用できる漂白剤は決まりません。 洗剤や仕上げ剤の使い方に迷う場合は、白い服の黒ずみが落ちない原因は?洗い直しから漂白まで正しい順番を解説も確認しておくと安心です。
洗濯後に濡れた衣類を重ねたまま放置する
洗濯終了後も、濡れた濃色衣類と白い衣類を接触させたまま長時間放置するのは避けましょう。
ライオンも色移りの防止方法として、濃色衣類と一緒に洗った場合は洗濯槽の中へ長時間放置しないよう案内しています。
服の色移りの落とし方|乾く前ならすぐ洗い直す
まだ衣類が濡れている段階で色移りに気付いた場合は、乾かす前に対処します。衣類の表示を確認したうえで、次の順番で進めましょう。 あわせて、白Tの黒ずみはなぜグレーになる?再汚染の原因と白く戻す5つの手順もご覧ください。

※ 画像はイメージです
STEP1|色移りした服を他の洗濯物から分ける
最初に、色移りした衣類と色を移した可能性のある濃色衣類を分けます。
同じ衣類を再びまとめて洗うと、さらに染料が移る可能性があります。色落ちが疑われる衣類は別にしておきましょう。
STEP2|洗濯表示と洗剤・漂白剤の表示を確認する
色移りした服が家庭で洗えるか、漂白剤を使用できるか確認します。
漂白剤を使う場合も、衣類の三角形の漂白表示だけではなく、使用する製品の「使えるもの・使えないもの」「使用量」「使用方法」を確認してください。
STEP3|乾燥させずに適切な方法でもう一度洗う
家庭洗濯が可能な衣類なら、乾燥させる前に色移りした服だけを洗い直します。
移染直後については、ライオン公式でも乾燥させずすぐ洗濯し直す方法が示されています。ただし、すべての色移りが元に戻るわけではありません。
STEP4|残る場合は使用可能な漂白剤を検討する
洗い直しても色が残る場合は、洗濯表示で漂白が可能か確認し、使用できる漂白剤を検討します。
花王の衣料用漂白剤の選び方でも、水洗いできる衣料に使える漂白剤には色柄物にも使えるタイプと白物専用タイプがあり、素材や染料によって使用できない場合があるため、衣類の表示確認が必要とされています。
漂白剤の濃度やつけ置き時間を自己判断で増やすのではなく、使用する製品に記載された方法を守ってください。
STEP5|色の状態を確認してから乾かす
洗濯や漂白処理のあとに、濡れた状態で色移りがどの程度残っているか確認します。
改善していれば、衣類の乾燥表示に従って乾かします。まだ目立つ場合は、同じ処置を無制限に繰り返すのではなく、生地への負担も考えてクリーニング店などへ相談する選択肢もあります。
乾いた後・白い服・色柄物では落とし方が変わる
色移りへの対処は、見つけたタイミングと衣類の種類によって変わります。「乾いた後だから絶対に落ちない」「白だから塩素系を使えばよい」と決めつけず、衣類ごとに判断しましょう。
洗濯物が乾いた後に色移りへ気付いた場合
乾いた後に色移りへ気付いた場合も、まず洗濯表示を確認します。家庭で水洗いできる衣類であれば、再度洗濯できるかを確認し、漂白可能なら製品表示に従った処置を検討します。
ただし、乾いた後の色移りが必ず落ちるとは限りません。衣類の素材、染料、色移りの程度などで結果は変わります。
お気に入りの服や高価な衣類で、家庭での処置に不安がある場合は、強い処置を繰り返す前にクリーニング店へ相談した方が安全です。
白い服に色移りした場合
白い服は塩素系漂白剤を使える場合がありますが、「白い服ならすべて使用可能」ではありません。
花王による塩素系と酸素系漂白剤の違いでは、塩素系漂白剤は白い無地衣類などに使える一方、綿・麻・ポリエステル・アクリル以外の繊維には使用できないと案内されています。
白い服でも、素材・プリント・装飾・洗濯表示・使用製品の注意事項まで確認してから使用してください。
色柄物に色移りした場合
色柄物には塩素系漂白剤を使用しません。衣類表示で漂白可能な場合は、色柄物にも使える酸素系漂白剤を選べるケースがあります。
ただし、酸素系ならどんな衣類でも使えるわけではありません。製品によって素材制限が異なるため、衣類と製品の両方の表示を確認しましょう。
ウール・シルク・プリント入りなどの場合
ウールやシルク、特殊加工、プリント、刺繍、金属装飾などがある衣類は、漂白剤や洗い方に制限がある場合があります。
例えば花王は、粉末タイプの酸素系漂白剤について、ウールや絹などのデリケートな繊維には不向きと案内しています。製品ごとに条件が異なるため、「酸素系なら安全」と一律に判断しないことが大切です。

※ 画像はイメージです
色移りを落とすときにやってはいけないこと
色移りを早く落としたいと焦るほど、強い漂白や自己流の方法を試したくなります。しかし、方法を間違えると色落ちや生地の傷みなど、別のトラブルにつながる可能性があります。 別の症状や素材の場合は、酸素系漂白剤は色柄物に使える?失敗を防ぐ3ステップと正しい色落ち確認の方法も参考になります。
色移りしたまま乾燥機やアイロンへ進めない
洗濯直後に色移りへ気付いた場合は、そのまま乾燥工程へ進まず、まず状態を確認しましょう。
ライオンが移染直後について「乾燥させずにすぐ洗濯し直す」と案内していることからも、濡れた段階で気付いた場合は先に再洗濯を検討するのが基本です。
洗濯表示を見ずに漂白剤を使わない
漂白剤を使えるかどうかは、衣類の色だけでは判断できません。
三角形に×が付いた漂白禁止の衣類には、塩素系・酸素系のどちらの漂白剤も使わないでください。洗濯表示と製品表示を優先します。 洗剤や仕上げ剤の使い方に迷う場合は、漂白剤のつけ置きが長すぎた!一晩や2時間超でもダメ?正しい確認方法を解説も確認しておくと安心です。
白い服だからと安易に塩素系漂白剤を使わない
塩素系漂白剤は漂白力が強く、使用できる素材が限られます。白い服でも素材によっては生地を傷めるおそれがあります。
「白いTシャツだから大丈夫」ではなく、素材表示と漂白記号を確認して判断しましょう。
漂白剤や洗剤を自己流で混ぜない
家庭にある洗剤や漂白剤を複数混ぜて色移りを落とそうとするのは避けてください。
特に塩素系製品は、酸性タイプの製品などと混ざると危険です。花王の「まぜるな危険」に関する注意事項では、塩素系漂白剤・洗浄剤と酸性タイプの製品が混ざると危険な塩素ガスが発生すると説明されています。
酢やクエン酸などを含め、製品表示にない自己流の組み合わせは行わないでください。

※ 画像はイメージです
洗濯で服の色移りを繰り返さないための予防法
一度色移りを落とせても、同じ洗い方を続ければ再発する可能性があります。特に白物と濃色衣類の組み合わせを見直すことが重要です。
白物・淡色と濃色を分けて洗う
白いシャツやTシャツ、淡色の衣類は、色落ちしそうな濃色衣類と分けて洗うのが基本です。
ライオンも色移り防止策として、濃色衣類は白い衣類と分けて洗濯するよう案内しています。
新しいデニムや濃色衣類は色落ちを確認する
新しく購入したデニムや濃色の衣類など、色落ちが心配なものは洗濯表示やメーカーの注意事項を確認します。
最初から白物と一緒に洗うのではなく、必要に応じて単独洗いすることで色移りのリスクを減らせます。
洗濯終了後は洗濯槽に長時間放置しない
洗濯が終わったら、衣類を洗濯槽へ入れたまま長時間放置せず、できるだけ早く取り出しましょう。
濡れた状態で濃色衣類と淡色衣類が接触し続けるのを避ける意味でも、洗濯後の放置を習慣にしないことが大切です。
色落ちが心配な服は事前に分ける
色移りを防ぐ一番シンプルな方法は、洗濯前に衣類を分類することです。
- 白物・淡色
- 黒・紺などの濃色
- デニムなど色落ちが心配なもの
- デリケート素材
毎回細かく分ける必要はありませんが、色落ちしそうな衣類だけでも分けておくとトラブルを減らしやすくなります。
服の色移りに関するよくある質問
洗濯物の色移りは乾いた後でも落とせますか?
乾いた後でも改善できる場合はあります。まず家庭で水洗いできるか、漂白剤を使用できるかを洗濯表示で確認し、使用可能な方法を検討してください。ただし、素材や染料、色移りの程度によって結果は異なるため、必ず元に戻るとは限りません。
白い服への色移りなら塩素系漂白剤を使っても大丈夫ですか?
白い服というだけでは判断できません。塩素系漂白剤を使えるのは、洗濯表示や素材、使用する製品の条件を満たしている衣類です。色柄、素材、プリントや装飾なども確認し、衣類と漂白剤の表示に従ってください。
色移りした服をもう一度普通に洗濯するだけでも落ちますか?
移染した直後でまだ乾いていない場合は、洗い直すことで回復する場合があります。ライオンも乾燥させずすぐ洗濯し直す方法を案内しています。洗い直しても残る場合は、洗濯表示を確認して使用可能な漂白剤などを検討してください。
まとめ|服の色移りは乾かす前の早めの対処がポイント
洗濯で服に色移りしたら、まず色を移した可能性がある衣類と分け、乾燥させる前に洗濯表示を確認して洗い直すのが基本です。
すでに乾いた後でも対処できる場合はありますが、白い服・色柄物・デリケート素材では使用できる方法が異なります。特に漂白剤は「白だから塩素系」「酸素系なら何でも使える」と判断せず、衣類と製品の表示を確認してください。
色移りが改善しない大切な衣類は、無理に強い処置を繰り返さず、クリーニング店など専門家への相談も検討しましょう。






コメント